Gスクエア×IN&OUT
「職業」、「働き方」、「生き方」などなど・・・
 家や学校にいる限られた大人ではなく様々なフィールドの大人に向けてできるナナメの進路相談。

 
 こんにちは!Gスクエアスタッフ佐藤です。今回のGスクエア的進路相談のレポートです。

 今回お話をしてくださるのは映画監督の三島有紀子さん。進行しつつお話を引き出すのはIN&OUTフリーライター阿部光平さんです。

 三島監督は最初に映画との出会いをお話ししてくださいましたが、4歳の時に父親と見た映画「赤い靴」の中の映像の美しさもそうですが、アンデルセンの童話(一度履いた赤い靴は二度と脱ぐ事が出来ない)がベースになっているそのストーリーとご自身の映画監督であり続けようとする覚悟というか決心を融合させながらお話しくださいました。三島さんのお話は映画のワンシーンのように情景が目に浮かんでくるようで、言葉の多くが心に残りました。

 三島さんがNHKに勤務時代阪神淡路大震災を取材して、一瞬ですべてを失うこともあるんだと実感し、明日はない、今日しかないんだ。明日がないとしたら自分は、映画監督になれなかったとしても、映画監督を目指している状態の自分でいたいと思いフリーランスになろうと思ったそうで、私の胸に刺さりました。自分が死んだあとに「佐藤って~だったよね」とどんなふうに人々に覚えていてほしいか深く考える時間となりました。

 映画をつくるということがどういったことかわからなかったのですが、「仲間たちと映画を作り始めたころ、お金をもらえないとわかっているからみんなさぼりたいわけ。だから、みんなに食べ物を配りながら一緒に食べて、おいしいねぇとか言いながらやる気を出してもらったりした」と聞いて驚きました。

『映画は一人ではつくれない』という言葉を繰り返しおっしゃっていましたが、もちろん個人の努力はするけれど、たすけて~!って言える人のところに助けてくれる人が集まってきて、その人たちを信じて一緒に映画を作っていくんだという三島さん言葉に感動しました。何かを成し遂げたいと思ったときの大切な視点を教えてくださっていると思いました。

 Gスクエア的進路相談のあとすぐに別の仕事でロサンゼルスに行かなければならなかったので最後は急いで退室されていましたが、「一緒に映画撮りましょうね~!」と気さくに声をかけてくださる人柄に、本当に今回直接お話を聞けてよかったと思いました。次回作もとても楽しみです。

 それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました!