Gスクエアスタッフ佐藤です。
「自分で本をつくってみたい」「ライターや編集者の仕事に興味がある」。
そんな人に向けた講演会「ゼロから始める本づくり」が、6月19日にGスクエアで開催されました。
講師は、ライターの阿部光平さん。著書『生活圏』『函館Uターン紀行』の制作秘話や、本づくりの流れ、取材で大切にしていることなどをお話しいただきました。

私は年間5~6冊ほど本を読む程度で、本づくりについてはまったくの初心者。「本はどうやってできるの?」「ライターってどんな仕事?」という状態で参加しました。
講演の冒頭で映し出されたのは、シャベルで土を掘る阿部さんの写真。京都の土からインクを作り、印刷も製本もすべて手作業で本を制作したことがあるそうです。「大変すぎて、一緒につくった仲間と大げんかになりました」と笑いながら話され、会場も和やかな雰囲気に。
その後は、本づくりの工程や取材の考え方について、初心者にもわかりやすく丁寧に説明してくださいました。
特に印象に残ったのは、「話を引き出すのではなく、話し手の言葉を預かる」という言葉です。
大切な贈り物を受け取るように相手の言葉を受け止め、それを世に届ける。その姿勢に、ライターという仕事の奥深さを感じました。

Gスクエアでは毎年、若者が地域を取材して雑誌を制作する「道南ユースマガジンeach」を実施しています。昨年度は「未来をつくる こどもまんなかアワード」で内閣府特命担当大臣表彰を受賞し、今年は対象を大学生や25歳までの若者にも広げて参加者を募集しています。取材や編集は簡単ではありませんが、完成した雑誌を手にした参加者が「世界中の人に読んでもらいたい!」と話す姿を見るたび、eachは一冊の雑誌を完成させるだけではなく、自分自身の成長につながる特別な体験なのだと感じます。
今回の講演を通して、私自身も「本をつくってみたい」という気持ちが芽生えました。今年10月には「第21回 世界に一冊だけの本・展」が開催され、函館まちづくりセンターとGスクエアを会場に、自作の本を発表できます。
講演の質疑応答タイムでは、すでに「○○について本を書きたい」とテーマを決めている参加者もいて、
新しい一冊が生まれる予感に胸が躍りました。
今回の講演が、多くの人にとって本づくりへの第一歩になったのではないかと思います。



